『四万十川ウルトラマラソン』が20日に開かれ、2000人余りのランナーが川沿いや沈下橋を走る100キロのコースなど、過酷なレースに挑みました。

まだ夜が明けぬ、午前5時半、100キロの部のランナーが高知県四万十市蕨岡をスタートしました。30回目の今年は46都道府県から応募があり、出場者は60キロの部も含めて2207人です。

ランナーたちは峠を越えて四万十町に入り四万十川沿いを駆け抜けます。四万十市西土佐では、沈下橋を渡って折り返すランナーたちに地元の人達が声援を贈ります。

コース沿道の給水所では地元ボランティアが飲み物やバナナなどで長距離を走るランナーを“おもてなし″。
スタートから7時間余りが過ぎ先頭のランナー愛知県の大林僚(おおばやし・りょう)さんがゴールしました。
(100キロ男子 優勝 大林僚さん)
「勝ちたいという思いはあったんですけど、何より、四万十川をまた楽しみたいなと思って走りました」

女性の部はタイムを大幅に縮めた千葉県の仲田光穂(なかた・みほ)さんが3連覇を果たし、自己の持つ大会記録を更新しました。
(100キロ女子 優勝 仲田光穂さん)
「疲れてきた時の、四万十川のエメラルドグリーンの景色に癒やされながら『ゆっくり、川見ながら走ったほうが楽しいんじゃないかな』と、川によっちゃった時間もあったんですけど、変わらずな景色で素敵でした」

(ボランティアの女性)
「おかえりなさ~い。もう感激です。四万十市に来てくれただけでありがたいです。本当に感謝しています」
20日の四万十市は日中の最高気温が25度を超える真夏日となった中、1757人のランナーが完走しました。