◆医師に危機感「入院できない」
感染した入居者の中には、入院できずに施設内で療養を続ける人もいます。往診する医師には、かつてない危機感がありました。

よつばの杜クリニック原祐一理事長「第6波までで入院できないことはなかったんですよ。陽性になったら可能だったら入院させたいんでですね。施設内で診るっていうのもよっぽど本人が病院に行きたくないっていうケース以外は大概入院できてたんですけど、今回に限ってはできない人がいますね」
◆介護施設のクラスターは第6波の4倍
福岡県によりますと、第7波で発生した介護施設などのクラスターは少なくとも220件。第6波の4倍近くに上り、病床がひっ迫する要因のひとつとなりました。また、県内では今年7月以降、548人が死亡していて、9割以上が70代以上でした。
取材した東区の介護施設でも今年7月、90代の入居者2人が亡くなりました。

医師「痰とか咳とかは?」
職員「きのう咳はあったんですけどきょうはないです」
医師「じゃあ症状は特にないですかね?」
職員「はい。ちょっと元気がなくなったぐらいですかね」
施設内で療養する入居者たちは、たとえ症状が軽くても隔離された生活によって認知機能や身体機能が低下するおそれもあります。














