「カカオショック」で高騰するチョコレート。主要産地のカカオ豆の不作は、実は異常気象だけではなく、ウイルスの流行が原因にあります。この先、高騰が落ち着いても“今までの倍くらいの価格”になるかもしれないチョコレート。この危機を乗り越えるヒントとなる取り組みを取材しました。

チョコレート「去年の倍くらい上がっている…」

 大阪市内にあるケーキ店「菓子工房エリオス」。お店の中には色とりどりのケーキがずらりと並んでいます。店内にある15~20種類のケーキのうち、チョコを使った商品は2~3割ほど。老若男女問わず、人気の商品だといいます。

 しかし、値札を見てみると、値段の部分だけ“手書き”で修正テープの跡も…

 (縄本修嗣パティシエ)「もう2か月単位くらいで(値段を)変えていかなきゃならない」

 2023年より150円も値上がりしたといいます。原因のひとつとなっているのがチョコレートの高騰、「カカオショック」です。

 (縄本修嗣パティシエ)「去年から比べると倍くらい上がっていますね。(月で値上がり分が)5~6万円いくんじゃないですか。かなり苦しいですね」