このように1期4年間、首里城の消失、豚熱の発生、軽石の漂着そして新型コロナウイルスの感染症拡大など災害級ともいえる状況に対応して頂いたのが、県庁職員であり、県民の皆様であり、関係者の皆様です。そのことに本当に心から感謝を申し上げ、これからもみんなでウチナーンチュが持っている『ちむぐぐく』と『ゆいまーる』を大事にしていけば、必ずみんなで沖縄らしい社会を築いていくことができる、基地問題を解決し、子ども達に平和な空を平和な水を渡してあげることができる、そういうことを描きながら、新沖縄21世紀ビジョン基本計画でさらなる沖縄の発展を作り上げていきたい、これからも信頼をお寄せ頂けるよう、一層県知事としてしっかりと努めてまいります。

今後とも沖縄県庁職員をはじめ、多くの行政の方々にもエールを送って頂き、信頼をお寄せい頂き、私もその先頭に立って全身全霊で頑張ってまいりますことをお約束したいと思います。本当にありがとうございます。

Q:今の気持ちは

さらにいっそう心も身も引き締まる気でいっぱいです。これまでもさまざまな方からご支援を頂いた県政運営をさらに力強く進めていくために、あらゆる方々と意見を交わし、常に県民のみなさまとともにある県知事として県政運営をまとめるものとしてしっかりと務めたいという思いでいっぱいです。

この選挙戦でもたくさんの方々からたくさんのエールを頂きながら、これまでの頑張りに対するエールと、これからの厳しいかもしれないけど頑張ってほしいというエールをたくさん頂きました。その時に交わした無言のやり取りが本物だったなということについて、頑張ろうという気持ちでうなずきました。

Q:今回の選挙はどのような民意が示されたと思うか

選挙の争点は、他の候補者も私もそれぞれ自分の考え方・方針にそって沖縄県、県民をあげて県政の発展と暮らしを向上させていくということを含めて色々争点があったと思います。

間違いなく今回は辺野古の新基地建設が大きな争点でした。これまで翁長知事、私の前回の選挙。そしてその途中であった県民投票の7割以上の反対の声。そして今回明確な争点となった私の2期目の再選。この県民の思いがやはり1ミリもぶれていないという結果だと受け止めています。

Q:基地問題について具体的に今後どのようにして工事を止めるのか

辺野古の変更承認申請は不承認ということで認められないと、県はすでに結論を政府に対して申し出ております。ですのでその基地を認めることはできません。なぜならこの間、何度も質問や回答のやり取りをしたにもかかわらず、一向に政府が誠意ある回答になっていない。
環境破壊が著しい工事であるということも明確である。埋立法のその要件に正当な理由として合致しない点がいくつもある。そのことは私は法治国家として日本政府が認めてこそ、本当の法治国家を定義しているものというようにこれからもしっかり正していきたいと思い
ます。

Q:新型コロナで落ち込んだ県経済の回復には、どう取り組む?

6500億円あまりの補正予算をつけて取り組んできたことについて、沖縄県のコロナの状況はあっても回復ができる、その環境は十分に整えられてきつつあると思います。
現に観光客の方も少しづつではありますが、感染対策を気を付けながら沖縄にも来訪者が増えてきているし、その意味では新型コロナウイルスへの対応も、多くの県民の方々も「withコロナ」ということの生活も一定の理解と取り組みが行われてきているものと思っています。

しかし他方でまだまだ3桁の新規陽性者がいるという状況、あるいはまだ自宅療養者の数が多いというようなことを考えると、まだまだ県民の不安が拭い去られたわけではありません。なお引き続き、取りうる予算と手段を講じて、医療現場の体制の構築とそれを同時に進めながら経済の回復に向けても様々な財源を用いて手だてをしっかりとしていきたいと思います。