広陵高校 中井哲之 監督
「ボールの強さですよね。だから(髙尾)響より球の速いピッチャーは何人も広陵の中でもいますけど、ベースの上で彼が一番強いというか、今まで見た見た中ではベース上で強いのは、彼が一番だと思います。高校時代では」
広陵OBの多くは、先の人生も考えたうえで大学や社会人を経てからプロへ進む傾向があります。(広島・上本崇司 広陵~明治大、DeNA・佐野恵太 広陵~明治大)
それでも髙尾は、高卒でのプロ行きを強く望み、今回の決断に至りました。

中井哲之 監督
「プロ野球っていうのは、たぶん1軍のバッターを抑えられる実力がついて行ってくれた方がぼく自身は安心だし、心強いんですけど、でも彼の夢をあまりにも強い思い・夢があるから、彼がそれを伝え言い切るので『わかったよ』っていうことでプロ志望届を出したという運びです」
幼稚園のころからあこがれを抱いていたというプロ野球選手の夢。広陵で過ごした3年間で名実ともにそこに挑戦できる段階に成長しました。
その髙尾には目標とする選手がいます。それは広陵OBであり、カープで13年間、先発一筋を貫いた 野村祐輔 です。

髙尾響 投手
「制球力。あとは変化球のキレだったりっていうのは、ほかのプロ野球選手を見ていても違うなっていうふうには思いましたし、ほかの選手と違って身長がないので、そのぶん、球の質とかっていうのは身長がある選手よりもよくなっていきたいなと思って、本当にそういった選手になっていきたいなと思って」

髙尾自身、172センチとプロとしては小さい身長をコンプレックスに思っていたこともあり、野村のようなボールの質にこだわった投球を心がけてきました。
夢であったプロ野球選手を今、かなえるとき―。来たる24日のドラフト会議、指名の瞬間を待ちます。

髙尾響 投手
「選ばれたら、それで終わりじゃなくて、その中でしっかり活躍ができるようにやっていきたいと思いますし、もし選ばれなかった場合はそのくやしさっていうのをしっかりバネにして、どの世界でもしっかりやっていきたいなと思っています」