絵画が趣味の森田アナとの「コラボ作品」が完成!

森田アナが描き加え完成した「アート」作品


 タイトルは「JOIN NATSU(ジョイン・夏)」。
 青い線を「水の流れ」、赤い線を自由に泳ぎ回る「金魚」に見立てて、絵を描き加えました。子どもたちが金魚に誘われて一緒に水の中を泳いでいるイメージです。

コラボ相手の三橋稔矢さん(高等支援学校1年)


「嬉しい。パッと見てすごいなと思った。夏っぽい感じがしていいなと思った」
完成した作品を見た三橋さんは笑顔で話していました。

 三橋さんの母、恵里さんも「障害のある子どもたちが、ちょっとでも皆さんの目に止まるようなことができるのは素晴らしい」と喜んでいました。

三橋さんの母、恵里さん


 けみさんが出会ってきた子どもたちの中には、重度の障害や疾患があり、“もう会えなくなってしまった子”も当然います。

「つらいよ。泣いたよ。それでも、やめられない…」けみさんは、真っすぐ私の目を見て言いました。

(左)「ONEART」を手掛けるアーティスト、けみ芥見さん(右)HBC森田絹子アナウンサー


「家族で寿司を食え!」
 けみさんがよく使う言葉です。そこには、障害があっても自分が作り出したものに価値がついて、家族に還元できる…。「ONE ART」を障害者の新たな社会参加の形にしたいという願いが込められています。

「ONE ARTの目指すところは、レストランとかに飾ってある絵を見て、まさか原画を障害のある子どもが描いていると思われないアートまで持っていきたい。同情で見られたくない。それはアートじゃない。美しくない」

 作品の背景を評価するのではなく、ひとつの「アート」として感性で捉えて欲しい…。障害のある子どもとアーティストが「ひとつの芸術」を作る取り組みが続きます。