被爆者の立場から核兵器の廃絶を訴えてきた日本被団協が今年のノーベル平和賞に選ばれました。
宮崎県日向市の中学校では、長崎市で被爆した男性が講話し、生徒たちに戦争の悲惨さや平和の尊さを訴えました。

これは、1985年に日向市が非核平和都市宣言を行ったことから、将来を担う子どもたちに原爆の恐ろしさを伝えようと実施されているものです。

16日は、日向市の日向中学校の2年生およそ100人を前に、橋本富太郎さん(79歳)が被爆体験を語りました。

当時1歳だった橋本さんは、長崎市で爆心地からおよそ4キロの自宅で被爆。

原爆が爆発した時の写真や両親の体験記などを紹介しながら、原爆が投下されてから4か月余りで長崎ではおよそ7万4000人が亡くなったことなど、当時の悲惨な状況を語りました。

(被爆者 橋本富太郎さん)
「とにかく、もう被爆者を作らないでよというのが心配事であるし悲願」

(生徒)
「爆風や放射線などでそんな被害がおこるのかを詳しくしることができてよかったです」
「やっぱり戦争はやらない方がいいし、これからもやらないようにしていきたいと思います」

生徒たちには、16日の講話を踏まえながら、12月の修学旅行で広島県を訪れる予定だということです。