7月の記録的大雨で被害を受けた鮭川村で13日、被災した村ににぎわいを取り戻そうと、復興イベントが開かれました。

会場には多くの家族連れなどが訪れ、笑顔が広がっていました。

7月の記録的大雨で甚大な被害が出た鮭川村で行われたのは、「SATOYAMA(さとやま)音楽祭」です。

SATOYAMA音楽祭 元木洋典 実行委員長「鮭川村全体が(大雨で)相当な被害なので、みんなで助け合いながら少しでも楽しみながら前に進んでいければという思いです」

音楽祭の実行委員長を務めた元木さんもまた、被災した1人です。

元木さんが経営する村の羽根沢温泉の旅館は、裏山から土砂が流れ込むなどしたため、現在も営業ができない状態です。



SATOYAMA音楽祭 元木洋典 実行委員長「私自身も被災したわけだが、そんな中でも前を向いて皆さんに頑張っていただきたい。今も大変な思いをしている人もたくさんいますが、少しでもこの場に来て一時だけでも楽しんでもらえればという思いで準備を進めてきました」

この音楽祭は去年から始まったもので、今年も9月の開催を予定していましたが、大雨の影響で一度中止が決まりました。

それでも村を元気づけたいという思いから、規模を縮小し、復興イベントとして開催することを決めたそうです。

音楽祭では、地元の子どもから大人までおよそ80人がステージに立ち、太鼓や、伝統の鮭川歌舞伎(さけがわかぶき)などを披露したほか、鮭川産の食材やグルメなどを販売する店が並びました。