全国各地で話題を集めている紫金山アトラス彗星が、青森県内でも確認されました。撮影に成功した天文台の職員は条件がそろえば10月20日ごろまでは肉眼でも見れる可能性があると話しました。

13日午後6時10分過ぎ、弘前市の星と森のロマントピア天文台「銀河」で撮影された写真。天文台から北西にある岩木山の西側を撮影したもので、中心部に輝く「核」と左上に伸びる「尾」を捉えています。

星と森のロマントピア公開天文台「銀河」解説員 山下諄さん
「個人的にははじめて肉眼で確認できたんじゃないかと思っています。金星と同じくらい、もしくは金星以上に明るい」

この彗星は2023年1月に発見された紫金山アトラス彗星です。
地球に最も接近した13日から全国各地で撮影されています。

山梨県の山中湖村に設置された情報カメラの映像にも映っていました。14日午後6時ごろから50分間、富士山の山すそに沈んでいく様子が捉えられています。では、この彗星いったいいつまで見られるのか―。

山下さんによりますと、西の空の見通しが良いなどの条件がそろえば、10月20日ごろまでは肉眼でも見える可能性があるということです。

また10月17日の満月は、月が2024年最も地球に接近するスーパームーンでもあるため、この機会に天体観測を楽しんでほしいとしています。