業績V字回復・そして国内の出店エリア拡大の理由

エターナルホスピタリティグループの2024年7月の通期決算では、売上高が419億円、営業利益が32億円とともに過去最高を記録している。

これまで鳥貴族の出店がなかった地方都市への進出を進め、東北エリアの拠点となる仙台は1号店のオープンから1年以内に4店舗を集中させ売り上げを伸ばしている。

――いま出店を強化しているのは、なぜか?

エターナルホスピタリティグループ 大倉忠司社長:
今までは東名阪をドミナント(集中して)出店していたが、飽和状態というか、出店余地も少なくなってきていた。直営では、福岡・仙台、フランチャイズ企業にはそれ以外に出てもらう。地方の進出店が想定以上にみんな好調。

エターナルホスピタリティグループは「鳥貴族」のほかに、2023年1月にサントリーホールディングスから買収した「やきとり大吉」も491店舗展開している。

――多チャンネルでいろんなアクセスを顧客にしていきたいということか。

エターナルホスピタリティグループ 大倉忠司社長:
「鳥貴族」だけでは全てのお客様に対応できない。鳥貴族は20代・30代の客が8割以上。「やきとり大吉」は逆に40代以上が強い。出店エリアも「鳥貴族」は、繁華街や駅近だが、「やきとり大吉」はどちらかというと住宅街。その辺ですごく住み分けできている。地域も、客層も全てに対応していける。やきとり大吉も含めて、焼き鳥屋グループとしてのもう一つ大きなブランドにしたい。日本において、客に(焼き鳥グループ)として絶対的な信頼・認知度を作りたい。