12日に盛岡市で始まった「北のクラフトフェア」はイベント最終日の14日、クラフト作家や人気デザイナーによるトークセッションが行われました。

今年で3回目となる「北のクラフトフェア」の最終日のトークセッションは、午前と午後の2部制で行われ、午後の部にはイベントの発案者でもあるデザイナーの皆川明さんと、美術史家の金沢百枝さんがパネリストとして登壇しました。
会場に集まったクラフト作家やクラフトファン約300人を前に、金沢さんはヨーロッパを旅しながら見つけた中世の皿やタイルなどを紹介しました。
また皆川さんは、大量生産、大量廃棄の今の時代に手作りされた物を長く使うことの意義を強調していました。
(デザイナー 皆川明さん)
「貨幣価値で買う時にいくらですか、それは給料の何分の1だ、高い、安いみたいなことになってしまうのではなく、『自分の人生の持ち時間』で(価値を)考えるということ」
会場を訪れた人たちは、2人の話を聞きながらクラフトの魅力を再確認していました。