“最悪のシナリオ”では平均気温4.5℃上昇 猛暑日も約19日増加
日本は将来、どこまで暑くなってしまうのでしょうか。
IPCC=気候変動に関する政府間パネルの研究にも参加する専門家に“最悪のシナリオ”を聞いてみると…

東京大学・小坂優准教授
「(21世紀末は)年平均気温は20世紀末と比べて+4.5℃ということが予想されています」

地球温暖化に拍車がかかれば、“最悪のシナリオ”では21世紀末には4.5℃の上昇が予測されているといいます。
その4℃を超える上昇とはどれほどなのか。
小坂准教授
「ものすごく暑いですね。たとえば7月の気温があれだけ暑くて(月の)平均気温は(平年より)2℃高いぐらい。4℃上がるというのは、ものすごいことです」

仮に、日本の平均気温が約4.5℃上昇した場合、20世紀末よりも猛暑日は約19日も増えるといいます。
今年、東京都心で猛暑日を観測したのは20日。
将来、この日数がさらに増加することが見込まれます。
小坂准教授
「極端な暑さの確率(頻度)が上がってくると、他の自然災害と一緒に起こる確率がすごく高くなる。極端に強い台風が来たすぐ後に熱波がくるとか」
気温が上がると海水温もあがり、台風の勢力も増すと予測されています。

極端に勢力の強い台風や地震など、別の災害によって停電や断水がおきているところに猛暑が襲えば、熱中症など“暑さの災害”で被害が拡大することが予想されます。














