中国軍はきょうから、台湾を取り囲む形で軍事演習を行うと発表しました。台湾を取り囲む形での軍事演習は5月以来で、中国と距離を置く頼清徳政権へ圧力をかける狙いがあるものとみられます。
中国軍で台湾を管轄する東部戦区は日本時間のけさ6時、台湾を取り囲む形で、陸、海、空軍やロケット軍による軍事演習を実施すると発表しました。台湾島に艦船や軍用機を接近させ、「重要な港湾の封鎖や海上、地上目標への攻撃などを行う」としています。
台湾を取り囲む形での軍事演習は、頼清徳総統が就任した直後の5月23日に行って以来です。
演習の意図について、東部戦区の報道官は「『独立』勢力に対する警告であり、国家主権を守り、国家の統一を守るために正当かつ必要な行動である」と主張しています。
5月の演習は「連合利剣-2024A」と名付けられて、2日間行われましたが、今回の演習は「連合利剣-2024B」とされており、5月の演習に続くものと位置づけられています。
前回との演習の違いについて、関係者は「港湾の封鎖が追加されているほか、都市部へのアクセス制限を想定したものとみられる」としています。
頼清徳総統は10日、台湾が“建国記念日”と位置づける「双十節」の演説で「台湾は中華人民共和国に隷属しない」と改めて強調しており、これに対し中国は強く反発していました。
東部戦区は今回の演習で「台湾の『独立勢力』を震え上がらせる」としていて、中国は「台湾独立派」とみなす頼清徳政権へ圧力をかけたい考えとみられます。
一方、台湾国防部は「理性の無い挑発行為だ」と中国側を非難。その上で「適切な兵力を配備して実際の行動をもって自由と民主主義を守り、中華民国の主権を守る」としています。
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