アメリカ軍は今月10日、嘉手納基地で4か月連続となるパラシュート降下訓練を実施しました。

午後4時ごろ、兵士らを乗せたアメリカ軍のMC-130特殊作戦機が離陸し、およそ50分後に基地の北側上空で訓練が行われました。

高瀬弘行 中部通信員
「機体を飛び出した7人の兵士が、今パラシュートを使って次々と嘉手納基地へ降下していきます」

およそ1時間後にも兵士7人が降下するなど、合わせて2回訓練が実施されました。

パラシュート降下訓練は「原則伊江島で実施する」と日米で合意していますが、嘉手納基地での訓練は4か月連続で、今年に入って8回目です。

1年間の実施回数としては、訓練が伊江島に移転された1996年のSACO最終報告以降、最多となっています。

【玉城知事のコメント】
「日米合同委員会で確認したとされる、例外的要件に該当するものではないと考
えている。県としては、県民の生命と財産を守る立場から、嘉手納飛行場におけるパラシュート降下訓練の実施に強く抗議する」

【三連協のコメント】
「住民の平穏な生活を守るという立場から、それを容認することはできない。なし崩し的な運用による基地負担の増加を非常に危惧している。三連協は嘉手納飛行場におけるパラシュート降下訓練を行わないことを、引き続き強く要請する」