酒呑童子は、伝説では京の都から貴族の娘をさらうなど、悪いキャラクターとして伝えられています。

そして、伝説の最後では源頼光が率いる4人の家臣を屋敷に招き、酒を飲みすぎて眠ったところで首を斬り落とされてしまいます。

ところが、酒呑童子の地元である福知山市では、「酒呑童子の供養塔」が建てられるなど、地元の人たちから親しみを持たれていたと思われる側面も見られます。

鬼の館の学芸員、沢藤浩司さんは「北上市では、鬼は災難から人々を守ってくれるとして頼りにされていた存在です。『酒呑童子』も供養塔を建てるということは、地元の人たちから親しまれていたと思われる。ひょっとすると、福知山の鬼(酒呑童子)と北上の鬼には共通点があるのではないか」と話しています。

「酒呑童子展」は20日まで行われています。