相次ぐ災害のニュースに心を痛める天野さん
被災後、実家の周りの景色は様変わりしました。すぐ脇の土砂崩れが起きた現場には、全長400メートルの砂防ダムが整備されています。

天野民子さん:
「でも今は雑草が生えて、かえってちょっとほっとした部分がある。山肌がそのままだと、どうしても当時を思い出すので」
今は自宅で1人暮らしの天野さん。癒しになっているのは愛犬の茶子(ちゃこ)ちゃん。ただ、能登半島での豪雨災害など今も相次ぐ自然災害のニュースを見聞きすると心が痛むと言います。

天野民子さん:
「災害はいつどこで誰に降りかかるかわからないものだと思うので、やっぱり自分の身の回りをきちんとしておいた方がいい。やっぱり悲しさというか寂しさですね、会えない」

悲劇を繰り返さないため、そして家族を感じるため、実家跡地に通い続けます。