ここ数日の急激な寒暖差によって紅葉は、ここに来て一気に進んでいます。宮城県北部の栗駒山では猛暑の影響で遅れていた紅葉が見ごろを迎え、12日からの3連休は多くの登山客で賑わいそうです。

宮城、秋田、岩手の3県にまたがる標高1626メートルの栗駒山です。12日は、朝早くから県内外から訪れた多くの登山客が山頂を目指していました。

大阪からの登山客:
「すごくきれいな紅葉見頃でシーズンはばっちり」
カメラマン:
「頑張ってください!」
登山客:
「ありがとうございます。行ってきます」

登山道のひとつ「中央コース」を登り始めて1時間あまり。標高1400メートル付近にさしかかると、広大な景色を望むことができます。

しかし、11日は山頂にかけて濃いガズがかかっていました。それでも短い時間、晴れ間が覗くと…、まさに、錦のじゅうたんを敷きつめたかのような絶景が広がりました。この美しい景色は「神のじゅうたん」とも呼ばれています。

千葉からの登山客:
「一面、本当に神のじゅうたんですごい。色がすごい。赤とオレンジのコントラストが素晴らしい。今しか見られない景色」
神奈川からの登山客:
「気持ちいい。今まで僕が見た紅葉では一番。ガズがかかっていてもこれだけきれいに見られるので大満足」

栗原市によりますと、今年は、9月下旬から色付き始めましたが、猛暑の影響で、例年より1週間から10日ほど遅れています。

しかし、ここ数日の急激な寒暖差で紅葉は一気に進んでいるということです。栗駒山では、来週にも登山口がある「いわかがみ平」付近でも紅葉が見ごろを迎える見込みです。

栗原市では、紅葉の見ごろに合わせた県道の渋滞対策として通行規制を行っています。登山口がある「いわかがみ平」のおよそ3キロ手前に臨時駐車場を設け、10月20日まで毎日シャトルバスを運行しています。シャトルバスの運行は午前6時から午後3時までとなっています。