◆焼け跡から「大切な包丁」

店にあったものはほとんど燃えてしまいましたが、長年使っていた包丁は奇跡的に焼け跡から見つけ出すことができました。

吉勝 中村真也社長「見つかったのは全部で5本、このうち2本は研いで元に戻った感じ。残っているものが少ない中で、包丁は魚屋さんにとって欠かせないものなので良かった」

中村さんは研ぎ直した包丁とともに、一日でも早く旦過市場に戻りたいと思っていますが、懸念していることもあります。

◆どうなる「再整備計画」

北九州市などは老朽化や防災面の課題を改善するため、旦過市場の再整備計画を進めています。2027年度の完成を目指し、エリアごとに段階的に建物を解体する予定で、中村さんが管理する冷蔵庫などを置く倉庫も半年後には立ち退きが決まっています。仮店舗で営業を再開したとしても、冷蔵庫などを置くスペースが確保できるのか?現時点ではわからないといいます。


吉勝 中村真也社長「冷蔵庫も冷凍庫も設置できない、がれきの中じゃ何も考えられないので、みんなが笑顔になれるような市場に早くしてほしい」