北九州市の「旦過市場一帯」で起きた大規模火災、10日で発生から1か月となります。いまだに営業を再開できず、この先どうするか悩んでいる方もいます。市場が抱える課題、そして、予定されていた再整備への影響など、現状を取材しました。

◆アーケードは通行可能に

二度目の火災から1か月、規制されていた市場のアーケードは通行できるようになり、被災した店もまだ一部ですが、徐々に営業を再開しています。

鮮魚店の人「こういう状況になっても買い物に来てくれる人には心底ありがたいと思って商売していかないといけないと思う」

◆45店舗が焼失、4月の大火を上回る

先月10日の午後9時前。旦過市場一帯は再び大火に包まれました。45店舗が被災し、焼損面積は約3300平方メートルと、いずれも4月の火災を上回る規模となりました。


旦過市場で117年の歴史を誇る鮮魚店「吉勝」の中村真也社長です。火災の翌日から中央卸売市場の一角を借りて、仕事を続けています。

吉勝 中村真也社長「もう、なんでという感じでした。すごい炎ですし前回よりもかなりひどかったので、うちの店はもうダメだなと、そこで感じました」