それぞれの一歩をつないで未だ見ぬ景色を
9月15日。岡山大学で開かれた出雲駅伝の決起集会です。そこで、誰にも言えなかったある思いを明かした選手がいます。
(福永伸之介選手)
「出雲を決めてみんなが歓喜に包まれる中、素直に喜ぶことができませんでした」
岡大陸上部の駅伝主将・福永伸之介さんです。出雲駅伝を決めた予選会当日に、主将に就任しました。しかし…

(福永伸之介選手)
「自分は不安のほうが大きくて」
「10か月に控えた出雲駅伝が、初出場で自分が作ったチームで大きな失敗とかしてしまったらどうなんだろう…」
強くなったからこそ不安が募りました。それでも部員とのミーティングや、強化合宿費用を募るためのクラウドファンディングなど、主将としてできることを懸命に考えました。

吹っ切れたのは先月。
福永さんが主将として率いたチームで、出雲と同じ、学生三大駅伝のひとつ、全日本大学駅伝の予選会に挑み、またもや、初出場を決めたのです。そしてそれは、出雲への自信にもなりました。
(福永伸之介選手)
「本当にうれしかったです。ここまで自分でやってきたことが間違いじゃなかった」

「仲間と大舞台を目指し戦える今が幸せだ」とみなが口を揃えます。本番は14日。国立大学最上位を目指して全力を出し切ります。














