インフルエンザと同時感染も

井上キャスター:
マイコプラズマ肺炎と同時感染した場合はどうなるのでしょうか。寺嶋さんによると「マイコプラズマ肺炎の症状に他の感染症の症状が追加されることが多い」とのことです。マイコプラズマ肺炎の主な症状として、38℃以上の発熱や乾いた咳があげられます。これにインフルエンザの症状(39℃以上の発熱・喉の痛み・鼻水・関節痛)がプラスされるという感覚です。

ホランキャスター:
咳が長引くということですが、症状が出て体調を崩し、最終的に治るまでどれほどの期間がかかりうるものですか。

寺嶋毅さん:
熱は数日でおさまることが多いですが、咳は頑固で1か月、あるいはそれ以上ということもあります。

ホランキャスター:
症状としては治っているものの、咳が長引いてしまうとマスクをしなければいけません。近くで咳をしていると“嫌だな”と思う方もいらっしゃるので、申し訳ない思いを持ちながら生活しないといけない患者も大変だと思います。

田中ウルヴェ京さん:
乾いた咳が長引くと、仕事場で迷惑がかかってしまい申し訳ない気持ちになります。薬で抑える以外の方法はあるのでしょうか。

寺嶋毅さん:
抗菌薬で治療する時期もあります。夜に咳き込んでしまい眠れない、一旦咳込むとなかなか止まらないといった症状があり、体力も消耗します。せき止めも漢方の種類や、効き目の強さも様々なので、症状に応じて対処すると良いと思います。

ホランキャスター:
誰かにうつしてしまう可能性がある期間は何日ぐらいなのでしょうか。

寺嶋毅さん:
症状が出始める1週間ぐらい前から、咳が続いている4週間ぐらいまでです。

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<プロフィール>
寺嶋 毅さん
東京歯科大学 市川総合病院 呼吸器内科部長
日本感染症学会専門医

田中ウルヴェ 京さん
スポーツ心理学者(博士)
五輪メダリスト 慶應義塾大学特任准教授
こころの学びコミュニティ「iMiA(イミア)」主宰