千代さんが体験を語る日。会場には、子や孫の姿もありました。
▽片岡さんの息子
「逃げ回った話は聞いたことない。そういう経験をしたんだと、びっくりした」
80年前も那覇市の中心街だった久茂地(くもじ)地域に住んでいた千代さん。

祖母の暮らす那覇市古島へ避難する途中、家族と分かれ、1人で逃げることになりました。
▽片岡千代さん(94)
「飛行機が飛んできたもんだから、あぜ道にうつ伏せになって隠れたんですよね。そしたら飛行機が飛んでいったんですよ。低空(飛行)して見えるんですよ、その飛行機の姿が。崇元寺方面に下りていって、そこで爆弾が落ちたわけ。隠れていても地響きがしたんですよ」

午前7時前から午後3時過ぎまで、5次にわたって繰り返された米軍の攻撃。
爆弾が落とされたのは、家族がいる方面。捜しに戻ろうと、安里の小高い丘にのぼると、辺り一帯は火の海になっていました。