なぜ出没?なぜ西へ向かうのか?

恵俊彰:
なぜ市街地に現れたんでしょうか?

パンク町田氏:
そもそもサルは3歳を過ぎるとオスの猿は“独り立ち”して別の群れに移動します。
グループの中の血が濃くならない防衛手段としてそういう本能があるので、そのために移動した可能性がある。
あと手を負傷しているために、他の仲間との兼ね合いが悪くて、自分の居場所がなくなって新しい新天地を見つけているという可能性もあります。

恵俊彰:
川口で発見されてから西に向かっているようですけど、これは何かあるんですか?

パンク町田氏:
毎年のことなんですが、特にはぐれた猿というのは寒くなってくると暖かい方向に進むものです。朝日の出る東方向に初めは向かっていって、最終的に日の沈む日没方向に向かう。後は暖かい南に向かうというのが行動パターンとなっています。

コメンテーター 中川翔子:
迷っちゃってどうしたらいいかわからないんでしょうけど、通ってる人にアタックするような動きも見られたのがちょっと怖いなと思います。
もうこのサルがどこか森に逃げ込むのを待つしかないんですかね。

恵俊彰:
最終的には山の中に帰っていくんですか?

パンク町田氏:
はい。通例ですともっと住みやすい新天地を見つけるので、東京都内にずっと居座るのはまれかと思いますね。

コメンテーター 小林よしひさ:
小さなお子さんなど、興味を持って近寄ってしまう可能性もありますので、しっかり注意点をお子さんに伝えてあげてほしいです。
移動距離を見ると本当に都内だと、いつどこに現れてもおかしくないと思いますので、ぜひ注意していただきたいなと思います。

恵俊彰:
パンクさん、見つけたらとにかく連絡ですね。

パンク町田氏:
自分で対処しないということが一番重要になると思います。
必ず役所なり警察なりに連絡するのが重要です。

(ひるおび 2024年10月10日放送より)
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<プロフィール>
パンク町田氏
NPO法人 生物行動進化研究センター理事長
アジア動物医療センター センター長 動物全般の造詣が深い