宮城県名取市の大型商業施設で無差別殺傷事件を想定した訓練が行われ、従業員らが犯人への対応方法などを確認しました。

訓練:
「弱そうなやついるな!おら!」「キャー!」

名取市の「イオンモール名取」で行われた訓練には、従業員や警察官らおよそ25人が参加しました。訓練は、客が不審者に突然、刃物で切り付けられた想定で行なわれました。従業員は警察に通報し、警察官が到着するまでの間、刺股などで犯人に対応します。また、負傷者の救護などの一連の流れも確認しました。

訓練に参加した従業員:
「実際に起きた時に、お客様が危険にされされることのないように従業員としてしっかりこの訓練を生かしていきたいと思います」

訓練の後には、従業員を対象にした護身術の指導も実施されました。

今年6月には、大分県日田市の商業施設で高齢の女性客が男に刃物で首を刺されて死亡する事件が発生しています。

岩沼警察署 佐藤哲也生活安全課長:
「無差別殺傷、テロも含めいつ、いかなる所でも発生する可能性がある。有事の際の事態に備えてほしい」

人の移動が増える年末年始を前に従業員は意識を高めていました。