「誰もいない状況でないと、お伝えすることができない案件になっております」
これは特殊詐欺グループからかかってきたとみられる電話の実際の音声。男性とみられる電話口の相手は、すぐに“人払い”を要求した。
役所職員や警察官などを装って電話をかけ、金をだまし取る詐欺事件が沖縄県内で相次ぐなか、RBCでは、警察官を名乗る人物が県内の女性から個人情報を聞き出そうとする実際の音声を入手した。数々の不審な点と、それでも信用させようとする巧妙な語り口とはー
まず人払いを要求「誰もいない状況でないと、お伝えできない」
▽電話口の男
「私は警視庁捜査第2課から連絡をとっております」
「(詐欺グループの)資金洗浄にですね、Aさんが加担しているのではないかと容疑をかけ連絡を取っている」

今月3日の日中、県内在住のAさんにかかってきた電話。相手は、警視庁所属の警察官の身分をかたる男だった。