中央アジアのタジキスタンの研究者たちが、サツマイモの栽培や加工技術などを学ぶため鳥取県を訪れ、8日は、干し芋の加工場を見学しました。

鳥取県を訪れているのは、タジキスタン科学アカデミーで植物などを研究している大学院生と研究者あわせて8人です。

8日は、鳥取市にある干し芋の加工場を訪れ、製造方法などの説明を受けました。

タジキスタンでは、近年の気候変動による干ばつで田畑が減少し、やせた土地でも生育するサツマイモの栽培が試験的に始まっていますが、まだ広く知られていないということです。

こうした中、日本の栽培技術や販売に至るまでのシステムなどを学んでもらおうと、鳥取大学が国の「さくらサイエンスプログラム」の一環として招きました。

鳥取大学 飯田次郎 准教授
「サツマイモ栽培が農村の収入を増やす、人々の生活を良くする、健康を良くする、そういったことを含めて広く日本の取り組みを学んでもらいたい」

研究者たちは試食して味を確かめるとともに、どんな品種を使っているかや、乾燥させる温度や時間など細かに質問していました。

タジキスタン科学アカデミー 研究者
「(タジキスタンでも)可能だと思います。何か新しいプロジェクトを立ち上げていければと思います」

一行は今週土曜日まで日本に滞在し、境港市の県園芸試験場や神奈川県の加工・販売会社なども見学する予定です。