盛岡市で生産されるリンゴの生育過程をテーマにした手作りの絵本が完成しました。8日は完成を記念して市内の保育園で読み聞かせが行われ、園児たちが絵本を通して地元の食材に理解を深めていました。

こちらがきょうお披露目された「盛岡りんごの1年」です。
縦およそ85センチ、横およそ60センチのオリジナルの仕掛け絵本です。
絵本は盛岡市の特産食材であるリンゴに愛着を持ってもらおうと、市が生産者や書店の協力を得て半年かけて制作しました。

8日は市内の保育園で年長園児8人が絵本を楽しみました。
絵本の物語は、日光や雨の気候とハチやダニなど虫の生態がおいしいリンゴができる秘密になっていることが、仕掛けを使って分かりやすく描かれています。
最後には園児たちが赤い帽子をかぶってリンゴに変身し、楽しそうな笑顔を浮かべていました。
(園児は)
「全部おもしろかった」「(リンゴを)ママとおばあちゃんと食べたいです」
市内でリンゴを生産する熊谷勝彦さんも園児たちの様子に顔をほころばせます。
(熊谷勝彦さん)
「作り手がどういう自然状態で作っているのかなどいろいろ盛り込まれている。園児たちがすごい楽しそうだったので、これからもおいしいリンゴを作っていきたい気持ちになった」

手作りの仕掛け絵本は今後も市内の5つの保育施設で読み聞かせに活用されるということです。