今年6月、鹿児島空港近くの山林に訓練中の小型機が不時着した事故で、業務改善命令を受けた新日本航空が、国土交通省大阪航空局に再発防止策を提出しました。

この事故は、今年6月、鹿児島空港に着陸予定だった訓練中の新日本航空の小型機が経路をはずれ、空港近くの山林にひっかかった状態で不時着したものです。

国交省大阪航空局のこれまでの検査で、当時、小型機は天候悪化で上空の見通しが悪くなる可能性を認識していながら離陸したことなどが分かっていて、今年8月、業務改善命令を受けています。

これを受けて、新日本航空は8日までに、大阪航空局に再発防止策を提出しました。それによりますと、組織的な安全意識の不足や、コンプライアンス意識の欠如などが問題だったとした上で、人事の一新や安全管理体制の再構築といった再発防止策を行ったとしています。

新日本航空は「高いコンプライアンス意識のもと、より一層の安全運航と信頼回復に努める」とコメントしています。