石川県能登地方の豪雨災害で救助活動にあたっていた、富山県内の消防と県警の派遣部隊が現地での活動を報告しました。

報告会では消防や警察から派遣部隊として出動した隊員を代表して、富山市消防局の消防士ら9人が現地での活動を報告しました。

隊員:「深いところでは胸まで浸かるぐらいの深さのところを人力にはなりますが捜索を実施しております」

能登豪雨の被災地へは県内の消防や県警からのべ312人が派遣され、主に行方不明者の捜索や病院への搬送を行いました。

ヘリによる救助活動では家屋や住民に被害が及ばないよう、ヘリの下降気流に配慮しながら活動しました。

隊員:「要救助の方も緊張しておられましてあまり言葉は交わしませんでしたが、ヘリコプターに収容した際や救急隊員の方に引継ぎを行った際に、顔の表情がゆるみ安堵感が生まれていることが分かりました」

一方で土砂崩れによって通行できない道が多かったり、要救助者を病院に搬送するまでの連携がうまくいかなかったりした事例もあったということで、今後は道路の復旧を優先させることや指揮命令系統の整備が必要だという意見が出ました。

県消防課は今回の経験を今後富山県内で災害がおきた場合の対応の改善につなげたいと話しています。