アメリカ大統領選のシリーズ「激戦州の現場から」です。投開票日まで1か月、共和党のトランプ前大統領が暗殺未遂事件が起きた町で再び集会を開き、「強い候補者像」をアピールしました。
5日、激戦州の東部ペンシルベニア州、バトラー。普段、静かな田舎町は朝早くから騒然とした空気に包まれました。
記者
「銃撃事件の現場にトランプ氏が戻ってくるということで、たくさんの人が集まりました。長い長い行列ができています」
ここは7月に「あの事件」が起きた現場です。銃撃で九死に一生を得たトランプ氏。暗殺未遂事件が共和党の団結につながりました。
トランプ氏の支持者
「トランプ氏は暗殺未遂事件の現場に来て、自分は恐れてはいないということを示そうとしている」
「トランプ氏は勇敢で強い。彼は国とすべてのアメリカ人を愛している」
大統領選まで残り1か月となったタイミングで、再びこの地に戻ってきたのです。
暗殺未遂事件を受け、会場のあちらこちらにスナイパーが配置されるなど、警備が大幅に強化されました。
トランプ前大統領
「銃撃が起きた恐ろしい16秒間、時間が止まったようだった。しかし、アメリカを貧困・憎しみ・破壊の悪から救うという私たちの決意が揺らぐことはなかった」
「暴力に負けない強い候補者像」をアピールしたトランプ氏ですが、選挙戦の行方は見通せません。
この日、民主党のハリス氏はハリケーンで大きな被害が出た南部・ノースカロライナ州を視察。ここも勝敗の鍵を握る激戦州の1つです。
2人の支持率は各地で拮抗し、ペンシルベニア州でも支持率は並んでいます。
こうしたなか、すでにトランプ氏への支持を表明していた実業家のイーロン・マスク氏が初めて集会に駆け付けました。
イーロン・マスク氏
「(ハリス陣営は)言論の自由を奪おうとしています。武器を持つ権利を奪おうとしているのです」
マスク氏は、「絶対に勝たなくてはいけない状況だ」と、集まった人たちにトランプ氏を支持するよう訴えました。
大統領選まで1か月。戦いはますます熱を帯びています。
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