仙台管区気象台は4日16時、岩手山について「火山の状況に関する解説情報 第10号」を発表しました。

岩手山周辺の傾斜計やひずみ計、GNSS連続観測では2024年2月頃から山体の深いところの膨張を示す地殻変動が観測されています。

一方国土地理院によると、9月26日に観測された「だいち2号」のSAR干渉解析結果では、大地獄谷周辺に衛星に近づく変動が見られます。この変動は大地獄谷付近のごく浅いところの膨張を示していると考えられます。
また黒倉山付近で発生している微小な火山性地震は、増減を繰り返しながら引き続き観測されています。

西岩手山(大地獄谷・黒倉山から姥倉山)の想定火口から概ね2kmの範囲に影響を及ぼす噴火が発生する可能性がありますので警戒してください。