■「眠れない」「2キロ痩せた」騒音に悩む住民の声

当初は観光資源になるのではないかという期待の声もありましたが、1か月経って住民の皆さんはどのように思っているのでしょうか?

近隣住民
「一時は寝るけど、1回目が覚めると、やっぱり1時間2時間は眠れなくなる」
「ちょっと離れた場所なんですけど、そこでも音がするんですよ。眠れない日もありますね。音が気になって。」
「体重も2キロぐらい痩せましたよ。他の人が見たら『あらー』という感じで。」

どれぐらいの音なのか、騒音計で測ると・・・


60台後半~70デシベルほど。


日本騒音調査HPによると、60~70デシベルは、“うるさいと感じる音”です。「騒々しい街頭」や「距離2メートルのセミの鳴き声」、「距離1メートルの掃除機の音」などがこれにあたります。

夜間、この水柱の音がどのあたりまで届いているのか、取材しました。



水柱の発生している現場では、騒音計が70デシベル前後を示しています。

現場から115mほど離れたところにある住宅街では約65デシベル。数値は少し下がりますが、建物に反響することで、音が大きく聞こえます。

約300m離れた温泉街の入り口では、55デシベルと、少し抑えられた感じになります。

町は「夜眠れない」という声を受け、1キロほど離れた場所に避難所を設け、宿泊できるような措置をとっています。騒音の報道を受け、民間の企業から近所の皆さんに耳栓も提供されました。飯生神社の小野宮司に伺うと、「耳栓をすると5時間ぐらいは眠れる」ということです。