北海道・長万部町に突如噴出した高さ40mの巨大な水柱。出現から約1ヶ月、現在の様子を現地からリポート。さらに、住民を悩ませる騒音の対策として、防音壁の無償提供を申し出た企業にも取材しました。
■北海道・長万部町に巨大水柱が突如出現
北海道・長万部(おしゃまんべ)町は、札幌から車で約2時間半の場所にあります。JR長万部駅から徒歩15分ほどの飯生神社の敷地内に、高さ40mほどの水柱が出現して約1か月経ちます。
■噴き出しているのは「温泉水」

噴出する水の正体は何なのか?
8月22日に調査結果が公表され、「温泉水」だということがわかりました。
▼温度は21.5℃
▼ナトリウムー塩化物・炭酸水素塩泉
▼弱アルカリ性(ph8.4)
▼食塩泉なので塩害(金属が錆びる)が起こる可能性
▼人体に影響を及ぼす有害物質は検出されず
公益財団法人 中央温泉研究所 滝沢英夫研究部長:
“美肌の湯”として有名な温泉と似た泉質。さらに、弱アルカリ性なので、肌がスベスベするような温泉水だと考えられる。
■噴出から1か月 現在の様子は?

川添永津子リポーター:
「北海道・長万部町、飯生神社の水柱の前からお伝えいたします。
この水柱が出現してから1か月、その勢い、高さ、音などほとんど変わっていないんですよね。私も8月15日にこちらから中継したんですけれども、その時と比べても、水柱の高さも水の勢いもほとんど変わってない感じがします。
今日も多くの観光客が来ていまして、観光スポットのような感じになっています。」

騒音対策として、長万部町は水の噴出口付近に高さ1.8mの防音壁をつけました。ただ、この防音壁はあまり効果がなく、住民によると、音はほとんど変わらないそうです。