静岡市は10月4日から市役所前の青葉シンボルロードの一部を歩行者天国にするトライアルを始めます。「おまち」を人中心の空間へ。まちづくりの停滞から脱却するのが狙いです。

静岡市役所前では、3日午前からベンチやテーブルなどの組み立て作業が行われました。静岡市が4日から始めるのは、「アオバリビング」。青葉シンボルロードの一部で車両を通行止めにし、歩行者天国にする実証実験です。

<静岡市景観まちづくり課 亀谷浩司さん>
「居心地のよい空間をつくることで常に人が滞留する空間となり、その結果、歩行者の通行量も増え、エリアの価値がどんどん高まっていきます」

青葉シンボルロードは1988年、市民の憩いの場として、中心市街地の魅力ある都市空間を確保するために整備されました。

しかし、コロナ禍以降、ネット通販が主流になったことなどにより、歩行者の通行量は減少傾向にあります。

静岡市は、こうしたまちづくりの停滞から脱却するため、今回のトライアル期間中、ベンチやテーブルなどを設置し、過ごしやすく居心地の良い空間を目指します。

<市民>
「あっちのお店、こっちのお店と自由に動けるようになると思うんですよ、歩行者天国になると。今もそうですけど車に気を付けなきゃならないし、行きたいお店があっても反対側だと行きづらい」
「七間町とか僕が高校生の頃は結構よかったですけどね」
「うまくいく、いかないもあるだろうし、やらないよりはいろいろなことを試したほうがいいんじゃないですか」

通行止めは、市役所前広場の両側道路が終日、その他のエリアは午前11時から午後6時までの時間交通規制とし、全箇所に交通誘導員を配置するとしています。

<静岡市景観まちづくり課 亀谷浩司さん>
「車のビッグデータを使ってしっかり検証して、ここが止まると当然周りの道路に負荷がかかりますので、影響や問題も出し切って、課題に対処できるようにして進めていければと思います」

このトライアルは、4日から10月14日まで行われます。