能登半島地震で被害を受けた黒部峡谷鉄道のトロッコ電車は「鐘釣橋」の損傷により宇奈月駅から猫又間で折り返し運転をしています。こうした中、新たな観光スポットをと途中駅に新たにホームが整備され、5日からは一般の利用者も乗り降りが可能になります。

能登半島地震により鐘釣橋が被害を受けたことで、宇奈月駅から猫又駅までの折り返し運行となっている黒部峡谷鉄道のトロッコ電車。

このたび猫又駅のホームが整備され、５日から一般の人の乗り降りが可能となります。

島津有希アナウンサー：「猫又駅に到着しました。一般の人が途中下車できるのは、運行が始まって以来初めてとのことだそうです」

３日お披露目された猫又駅の新たなホーム。

これまで猫又駅は工事関係者用の駅で、ホームの長さが一般の人が利用できる基準を満たしておらず、観光客らは乗り降りすることができませんでしたが、100メートルのホームを新たに整備しました。

駅には県の協力のもと、深い谷の幻想的な景色が一望できる高さ5メートルの展望台が新設されました。

また、猫又駅は「猫」がつく日本で唯一の駅であることにちなんで、猫と一緒に記念写真が撮れるフォトスポットも新設されました。

黒部峡谷鉄道は今シーズン宇奈月駅から猫又駅間での運行を決めていて、５日からは猫又駅でおよそ20分間停車するということです。

黒部峡谷鉄道　営業部営業企画課　谷本悟さん：「工事が進んでですね、全線開通になればこの駅では再度降りられなくなるという意味ではですね、期間限定といいますか、非常に貴重な体験を経験をしていただけるんじゃないかなと思っております。非常に山が切り立っておりまして、紅葉も非常にきれいなところです。川と山、それぞれご堪能いただけるという風に感じております」

黒部峡谷では9月下旬から10月上旬にかけて、紅葉の見頃を迎えます。