石川県の能登地方を襲った豪雨で、川の濁流で住宅が流され、輪島市の中学3年・喜三翼音さんが1日に福井県沖で遺体で見つかりました。身元の特定を前に、祖父の誠志さんが孫との思い出を語ったインタビューの要旨です。
Q.翼音さんは初孫
私たちの命より大事な孫です

Q.輪島塗に関する思い出は
来年、高校生になって少し「じいちゃん、私もちょっとやってみようかな」とも言ってくれていたんです。絵は好きで、いろんな絵を描いていましたから。ただ、蒔絵はそこまでやっていたことはなかったと思いますけど、その辺にも興味を持ち出して。それは、出張輪島朝市を翼音が手伝ってくれていたなかで、一緒にまわりながら塗り物を売っているというのを見て、私が一生懸命、絵づけしているところも見ていますし、そこで少し「やってみようかな」という気持ちになっていたのかもしれません。
Q.翼音さんに蒔絵を教えたことは
それはこれからだった。「来年、高校に行ったらやってみる」と言ってくれていたんです。その道に進めということではなくてね。やってみていいよと。これから高校、大学と頑張っていくというなかで、自分のやりたいことを見つけてくれたらなと思っていましたから。