福里さんの夫・将隆さんもこの病院で働く医療従事者。共働き、2人3脚で子育てに奔走しています。
▽看護師・福里ももさん
「夫も夜勤に入る前は子どもたちのご飯を準備してから、出勤。また家に戻ったら家のことをしてくれたりと、お互いバランスを取りながら日々過ごしてますので助かってますね」
この日、午前9時に出勤する福里さんに対し、夫の将隆さんは午前9時までの夜勤を終えたばかり。
24時間体制の医療現場で働く夫婦が仕事を続けるうえで、企業内保育所は大きな支えになっています。

▽夫・将隆さん
「すごく助かってます。仕事終わったらすぐお迎え行けますし、出勤のときにすぐ送りもできますし、何かあったらすぐ駆け付けられますし、すごく良い環境、良い保育園だと思います」
企業内保育所の設置など、従業員のライフワークバランスを支える取り組みは、持続可能な社会づくりを目指す、SDGsの目標にもつながっています。

2019年に実施された調査によると、全国で企業内保育所を設置している企業は全体の1.6%に留まっていますが、導入した企業の半数以上が、産休などからの復職率の向上や人材確保に効果があったと答えています。(出典:2019年 東京商工リサーチ調査)
県内でも、23市町村、169か所の企業内保育所が運営され、広がりを見せています。