従業員が仕事をしながら子どもを預けられるよう、企業が社内や近隣に設ける「企業内保育所」。少子化や人手不足の対策として、国や自治体による支援も強化され、導入する企業が増え、なかでも民間の病院など医療現場での導入が増えています。

子育てをしながら仕事を続けられる環境を提供するために。医療従事者の子育てを支える、企業内保育所を取材しました。

病院の目の前に「企業内保育所」

浦添総合病院(浦添市)

看護師歴14年目の福里ももさん。2度の出産を経て、浦添総合病院で時短制度を利用しながら働いています。

福里さんは出勤前、浦添総合病院の目と鼻の先にある「もこもこ保育園」に娘の菫ちゃんを送り届けます。

福里さん 「おはようございまーす」
 保育士 「おはよう、すみちゃん。元気ですか?」
福里さん 「ちょっと週末風邪気味で」

病院の目の前にある「企業内保育所」に子どもを預ける看護師・福里ももさん(左)

「もこもこ保育園」は、市町村から認可を受け病院が運営している、いわゆる「企業内保育所」。
0歳から2歳の園児54人のうち6割(33人)が、浦添総合病院などで働く医療関係者の子どもです。