「袴田事件」の再審裁判で無罪判決が言い渡された袴田巖さんを支援する議員連盟が集会を開きました。議員からは一日でも早い検察の控訴断念を求める発言がありました。

<袴田巖死刑囚救援議員連盟 塩谷立会長>
「國井裁判長の捏造だっていうこと、それと長い間、時間が掛かってしまって申し訳ないという気持ち、まさに地方にも人道的な道はここにあったなという思いがしてならない」

10月2日の集会には、議員連盟の国会議員や弁護団、姉のひで子さんなどが参加しました。集会の冒頭に姉のひで子さんがこれまでの感謝を述べ、参加した国会議員からは「一日でも早く検察が控訴断念をして無罪の確定をして欲しい」などの発言がありました。

また、静岡地裁の裁判長として袴田さんに再審開始の決定を出した村山浩昭さんも出席し、「検察は決して控訴をしてはならない」と訴えました。

<元静岡地裁裁判長 村山浩昭弁護士>
「検察官は、この無罪判決を覆すに足る証拠や理屈がないということで、控訴はしないという結論になるはず」

議員連盟などは、集会の前に牧原法務大臣あてに、検察が控訴した場合、控訴を取り下げる要請書を提出するなど、無罪確定に向け、活動を継続するということです。