日本銀行が1日発表した先月の短観で、東北の企業の景況感を示す指数は前回より2ポイント上昇し、景気の緩やかな改善がみられました。
日本銀行仙台支店・岡山和裕支店長:
「製造業は一部自動車メーカーの出荷停止の影響があるが、半導体関連需要の改善、価格転嫁の進展、堅調な設備投資需要から改善している」
日銀が1日発表した短期経済観測調査=短観によりますと、8月27日から9月30日までの東北6県の企業645社の景況感を示す指数は、前回6月より2ポイント上昇しました。
幅広い業種で物価の高騰に対応した価格転嫁が進んだため景況感が改善し、特に製造業では半導体関連製品の需要が持ち直したことで、生産用機械の指数が前回から20ポイント上昇し、プラス10となりました。

こうした状況から、日銀仙台支店は東北の景気について「緩やかに持ち直している」と判断しています。
また先行きについても「当面、緩やかな改善が続く」と予想しています。