愛媛県では2015年から、すべての県立高校の校則で自転車通学時にヘルメットの着用を義務化させました。

その校則を守ってもらうため、県の教育委員会や教育振興会などは、実際に着用する高校生に好みの色や形など希望を聞いたうえで購入したヘルメットを全生徒に無償配布。
そのあとの2年間は、希望する新入生に対してヘルメットの購入費用3分の1(上限1000円)を補助しました。

実際に生徒に配布されたヘルメットを着用したポスター

そして2017年には県内の私立高校も含めたすべての高校でヘルメットの着用が義務化されました。

こうした取り組みの成果もあり、高校生のヘルメット着用率は2015年の調査開始時には0.6%だったのが、2017年には96.6%まで上昇したのです。

そもそも高校生のヘルメット着用率を上げようと県が動いたきっかけは、2014年に立て続けに2件起きた高校生の死亡事故でした。

愛媛県によりますと、いずれも通学中の車との衝突事故で、2人ともヘルメットは着用していなかったということです。