「クロイツ群」彗星が接近!?

つい先日発見されたばかりの、太陽にかなり近づく性質を持つ『クロイツ群』と呼ばれる彗星の一つで、正式名称がCOMET C/2024 S1 (ATLAS) アトラス彗星と決まりました。彗星に詳しい日本大学の阿部新助准教授は、tbcの取材に対し「条件次第では10月末から11月はじめに、金星(マイナス4等)より明るくなる可能性もある」としています。

新たに発見されたCOMET C/2024 S1 (ATLAS) アトラス彗星。10月末に太陽に一気に近づいて明るくなる可能性がある。

阿部准教授は、1965年にやってきてマイナス10等級ほどの大彗星となった「池谷・関彗星」と、今回の彗星が同じような性質を持つとみられることから、かなり明るくなる予測をしているということです。この彗星は南半球の方が観測条件は良く、北半球では限られた期間ではあるものの、明け方の東の低空に見える可能性があります。彗星の明るさの予測は非常に難しく、実際に近づいてこないと確かなことは分かりませんが、天文ファンにとっては楽しみな1か月になりそうです。