◆「ロボグローブ」の実力は

ロボグローブの実力を見せてもらいました。

RKB堤千春「油のついたアルミ製の筒状のものを、まず人の指で持ち上げてみます。どうにか持っていますが、かなり滑りそうです、落ちそうです」

東和コーポレーション研究部 斧翔太係長「グローブをかぶせない状態で、油のついたアルミ製のワークを外してみようと思います」

ロボットの手が油で滑ってしまい、つかめません。
一方、ロボグローブを装着すると・・・潤滑油を張った水槽の中でも、ロボットの指先が金属をしっかりつかみ、落とさずに移動させることができました。

◆油や水の中でも”がっちり”

このようにシャワーを浴びながらでも、小瓶をがっちりつかんで離しません。油や水の中でも発揮される強いグリップ力の秘密は、これまで培った技術にあります。

ロボグローブは、内側に耐久性に優れた裏布と、人工合成のゴムを2層重ねた4層構造。表面に施した滑り止めが、東和コーポレーションの技術の真骨頂です。

着脱が簡単なので、ロボットの点検をしやすく、作業効率のアップにつながります。自動車部品工場などで導入されていますが、まだまだ認知度が低いのが目下の課題。独自の技術をPRして、ロボット業界の需要を「がっちり」つかみます。


東和コーポレーション 今津昭彦部長「今までにない、その手があったねといった形で、展示会でもお声をいただくのですが、なにせ知名度が低いという風に考えています。役に立つ画期的なものであるのは間違いないので、そういった部分で広げていってもらって、世の中で大きな意味で役に立てばというふうに考えています」