ロボットを使う工場の課題を解決するグローブが開発されました。ロボットの手が油で滑ってしまい、つかんでいた部品などを落としてしまうことを防ぐことができないか、作業用ゴム手袋で国内トップシェアを誇る福岡県久留米市の会社が、ロボット用の手袋を開発し業界の需要を「がっちり」つかもうとしています。

◆その名も「ロボグローブ」

軽快な動きを見せる産業用ロボット。「手」にあたる部分をよく見ると、手袋を着けています。ロボット専用のゴム手袋、その名も「ロボグローブ」です。


開発した手袋メーカーの「東和コーポレーション」は、「ブリヂストン」や「アサヒシューズ」など、全国に名だたる企業を生んだゴムのまち、久留米で1947年に創業。独自の「滑り止め加工」の技術などが高く評価され、作業用のゴム手袋で国内トップシェアを誇ります。

◆ロボット作業の課題解決のために

ロボグローブのアイデアは、製造現場のオートメーション化が進む中、ロボット作業のある課題を解決したいという声から生まれたといいます。

東和コーポレーション広報部 今津昭彦部長「実際に現場の方で油とか水を使った場合に、機械が物を落としてラインがちょっと止まってしまうとか、水とか油が機械に入って機械そのものが故障するとか、食品関係では機械から異物混入の恐れがあるという声があったんですね、そういった部分を解決したいというところで開発にとりかかった」