レギュラーシーズン終了も、日本、そして全米で空前の“オオタニサンフィーバー”が続く。その影響は、なんとゲームの世界にも!盗塁能力の大幅な向上に、打撃能力も上限を超えてしまうため新たな機能の導入まで…株式会社コナミデジタルエンタテインメント・選手データ統括の清水香介さんを直撃した。
シーズン終盤に差し掛かり、想像を超えた50本塁打、50盗塁の【50-50】を超えるという活躍に、シーズン直後に大谷選手が登場するゲームをリリースする制作者はギリギリの最終調整に挑んでいた。ゲームの世界でも規格外の大谷選手はどのように再現されるのか?
規格外「本当に今までにいなかった野球選手」
Q:大谷選手の50-50を超える、とてつもない活躍をどう受け取っている?
清水香介さん:
正直、我々の想像の遥か上を常に歩き続けられているので、ゲームの中でも大谷選手に登場して頂いてはいるのですが、ゲームの中の成績が現実の大谷さんに追いつくというのに、常に切磋琢磨してるような感じの所がある。
我々も「本当に今までにいなかった野球選手」だなっていうのは、ゲームで選手の能力を付けている面から見ても、もう規格外の選手だなっていうのは、“常々”感じている所ではあります。
Q:ゲーム上で大谷選手の能力を反映する際の苦労する部分とは
清水:
実際、日本のプロ野球を我々「プロ野球スピリッツA(エース)」だったり、「パワフルプロ野球」だったりという所で出させて頂いているが、大谷選手は今、MLBで活躍されていて単純に日本の野球とMLBの野球と単純比較というのは出来ない所はあると思う。
それを一つのゲームの中で共存させるとなった時にどういったバランスを取るのかっていう所がまず一つ、難しい所だと思っています。
実際の成績を反映すると<ゲームの上限>に達してしまう
清水:
…後は、大谷選手が実際に残されている成績をそのまま能力に反映してしまうと、いわゆる、ゲームで言う所の、ゲームの能力の上限にまで達してしまう所があるのです。今、その上限を設定してしまうとですね、まだまだ、大谷選手がこれからも成績をドンドン伸ばして行く可能性が大いにあると思ってますので、まだまだこれが最後じゃないというか、まだまだ伸びしろがあるという所で我々も、どこまでの能力を設定したらいいのか…
日々、かなり難しいなと、頭を悩ませていますが、如何に“大谷選手をゲームの中に表現できるか”を試行錯誤するのは、嬉しい悩みというか、ゲーム制作者として、やりがいをすごく感じている所ではありますね。
まだ大谷選手30歳迎えられた所ではありますけれども、年々成績が上がっている所もあると思いますので、まだまだ【これから】我々をワクワクさせてくれるんじゃないかなという期待で日々、野球を見守らせて頂いてます。