高校生のスポーツの祭典として親しまれてきた岩手県高校総合体育大会の開会式は廃止される方向となりました。
1日開かれた総合開会式のあり方検討委員会で、2025年度以降は競技ごとの開会式に移行する方針が了承されました。

1日はスポーツ教育学の研究者や元選手など12人の委員が集まり、事務局案を基に意見を交わしました。
県高総体の総合開会式は長年、全競技の選手が一堂に集まり開かれていましたが、熱中症のリスクや移動の負担などを考え、一昨年からは各校の代表2人が参加して屋内開催とするなど見直しを進めていました。
2024年2回目となるきょうのあり方検討委員会では今後、生徒数の減少で開会式の運営経費も厳しくなること、33競技中23競技で既に総合開会式とは別に競技ごとの開会式を開催していることなどが説明されました。


委員会では「従来の総合開会式では選手に負担が大きくアスリートファーストとは言えない」などの意見が出され、来年度以降、総合開会式は実施せず競技ごとに開会式を行うという事務局案を全会一致で了承しました。

県高総体総合開会式のあり方については、11月に開かれる県高体連の臨時評議員会で最終決定されます。