弁護側の証人 法医学の教授「自殺した可能性が高い」

一方、10月1日の公判で弁護側の証人として出廷した法医学の専門家は、「窒息は首の骨折に伴う気道閉塞などによるものである可能性が高い」と証言。そのうえで「争った形跡がない」などとして、彩さんが自殺した可能性が高いという見解を示した。

夫は事件当時、利き手を骨折していた

もうひとつ、法医学者の見解が異なる点がある。

被告の夫は事件当時、利き手である右手人差し指の付け根を骨折していた。骨折した状態で、成人女性の首を絞めて殺害することはできるのか。

検察側の証人である解剖医は「指3本くらいを自由に使えれば首を絞められないことはない」と証言した。

一方弁護側の証人である法医学の専門家は、「骨折している状態で首を絞めることは困難」と証言した。

判決は10月21日

裁判は今後、被告人質問などが行われ、10月21日に判決が言い渡される予定だ。