今年3月、出産したばかりの赤ちゃんの遺体を千葉県の海岸付近の崖から投げ捨てたなどとして、赤ちゃんの母親の女と男が逮捕された事件で、死体遺棄教唆と傷害の罪に問われている男の裁判に女が出廷し、「死体遺棄教唆をされた」と男の指示があったことを証言しました。
死体遺棄教唆と傷害の罪に問われているのは、埼玉県に住む碓井康哲(うすい・やすのり)被告(33)です。

起訴状などによりますと、碓井被告は今年3月、赤ちゃんを産んだと伝えてきた女性に赤ちゃんの遺体を遺棄するようそそのかし、千葉県の海岸付近の崖から遺棄させた罪に問われています。
きょうの裁判では赤ちゃんの母親である上田綾乃被告(38)が出廷し、「体罰をされ、死体遺棄教唆をされた」と碓井被告の指示があったことを証言しました。

碓井被告は、赤ちゃんの母親を叩いたり電気を流したりしてケガをさせた傷害の罪にも問われていますが、これまでの裁判で死体遺棄教唆と傷害の罪について「身に覚えがない、事実無根」と否認していました。

裁判は午後も行われます。