アメリカ・ヨーロッパも北上予想 東シナ海で動き遅く

アメリカ海軍(JTWC)

アメリカ・ハワイにあるアメリカ軍の合同台風警報センター(JTWC)の情報です。ここでは監視すべき対象となりうる熱帯低気圧についての情報や台風となった場合の警戒情報などが表示されます。現在、台風17号と台風18号の2つの進路予想を発表しています。

台風18号は台湾を直撃する予想で、その後は東シナ海方面へと北上する見込みです。最大風速の予想をみると1日午前が発達のピークを迎えて非常に強い勢力となっています。

ちなみにアメリカ海軍の最大風速はノット表示です(1ノット=約0.514m/s)。ただアメリカ海軍と気象庁では最大風速の定義が異なるため、気象庁の最大風速と単純に比べることはできません。(アメリカ海軍(1分平均風速)の方が、気象庁(10分平均風速)よりも大きな値となります)

アメリカ海洋大気庁(NOAA)

アメリカ海洋大気庁はアンサンブル予報の結果について発表しています。「アンサンブル予報」は、数値予報の計算に使う最初の値をわずかに変えたものを複数計算して、その平均やばらつきの程度といった統計的な情報を用いて進路を確率的に予想するものです。

台風18号は北上して沖縄から台湾の間あたりを通過したあと、東シナ海から九州方面へと進む予想データが多くなっています。東シナ海の進路予想はかなりバラツキがあり、予報のブレ幅が大きくなっています。

ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)

ヨーロッパの予想も台湾に上陸して先島諸島付近に向かうまではわりとそろっていますが、その後は進路予想は朝鮮半島へ向かうデータもあれば大陸方面へ向かうデータもあるなど、予想のブレ幅は一気に拡大しています。台湾付近を通過後は勢力はかなり衰える予想となっています。

【画像で確認】東シナ海で停滞⁉10月6日(日)までの雨・風シミュレーション