イスラエル ヒズボラとの停戦案拒否 「全力で攻撃続ける」

喜入友浩キャスター:
イスラエルは現在、南部ではガザ、北部ではレバノンと衝突している状態です。そのイスラエルに対し、日本・アメリカ・フランスなどはレバノンの国境地帯での21日間の停戦を呼びかけていますが、イスラエルのネタニヤフ首相は「全力で攻撃を続ける」としています。

23ジャーナリスト 須賀川拓 記者:
ガザとレバノンの両方で衝突しているわけですが、イスラエル側の言い分としては「イスラム教シーア派組織ヒズボラが民間人を盾に武器を隠している。あくまでもターゲットはレバノン国民ではない」と言っているのです。

この内容の主語を入れ替えてみると「イスラム組織ハマスが民間人を盾に武器を隠している。あくまでもターゲットはガザ市民ではない」となります。
要するにこれまでの言い分と全くずれていません。レバノンでは、双方の戦闘員や組織の幹部たちが排除されていますが、あまりにも多くの民間人も殺害されているのです。そうすると当然、戦争犯罪の可能性も拭えなくなってきます。

24日、国連のグテーレス事務総長は「レバノンがもう一つのガザになるのを許すわけにはいかない」と発言するなど、かなり緊迫した状態になっています。
上村彩子キャスター:
地上侵攻となった場合、どのような事態が予想されますか。
須賀川 記者:
先日レバノンでは、各地でポケベル型通信機やトランシーバーの爆発が相次ぎました。手が吹き飛んでしまったり、顔面にかなりの重傷を負った人たちが治療を受けているのですが、レバノンは医療崩壊に近い状態に陥っています。そのような状況で仮に地上侵攻が起きれば、助かる命も助からなくなってしまいます。人道危機が極めて深刻になる可能性がもう目前なのです。さらに言うと、ヒズボラはレバノン国軍よりも戦闘員数やミサイルを多く持っているので、イスラエル側が「全力で攻撃を続ける」と言ってはいるものの、ヒズボラがそれに対して全力で対抗すれば、イスラエル側の被害も想像を絶するものになるでしょう。今できることは日本・アメリカ・フランスなどがイスラエル側に半ば強引に停戦協議をのませるしかない状況だと思います。














